2014年02月21日

鹿ジビエ料理へのアプローチ28

熟成ロース肉のローストの限界を感じました。

ならば、ももでやるかとなったわけです。

ももの中でも筋繊維がまっすぐでスジが少なくて

大きい塊の内ももでやると。

しかも熟成過多でやってみました。

試したかったのはギリギリ熟成させるとスジはどう変性するのか?

普通に焼いても大丈夫なのか?

肉はどう旨味に変わっているのか?

ということでした。

この肉を普通にフライパンで焼いてオーブンにいれて焼いてみました。

芯温は73℃なのでかなり高めです。

この温度では結合組織タンパクすなわちコラーゲンがめちゃくちゃ収縮してしまう

ので肉はめちゃくちゃ固くなり肉汁も逃げてパサパサになってしまいます。

しかし、この肉は固くならなかった、しかもパサパサ感がない!

熟成というものは肉が緩み、火入れした時肉の収縮も緩くなる事を学びました。

これは個体差があっても、上手く焼けるのでは?

という感触があり、

さらに年取った個体や部位の違いで試して行きました。

そうしてみると、内もも、シンタマは熟成でどんな個体でも

美味しく、ジューシーに焼けることがわかりました。


そして、焼きの芯温なのですが、

いままでは芯温60℃を狙っていましたが、

これだと、まだ生肉感があり肉がサクッと噛みきれないし、

肉汁もまだ出そうです。

それにざんざ亭では箸で食べていただきたいので、サクッと噛めるようにしたい!

そこで65℃で肉が収縮による離水ギリギリを狙った温度で焼くことにしました。

これだとサクッと噛めて、

旨味ある肉汁が溢れる理想的なローストが出来たのです。

ここで初めて、鹿焼いて美味いわー!

となりました。

細かいテクや課題はまた、次の機会に書きますねー。


それでは次回もお付き合いくださいませ!

鹿ジビエ料理へのアプローチ28








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